下記は 2020年8月1日投稿の内容です。
現在は多少ことなるかと思います。
税制的に株式より不利な部分(雑所得扱い)もあってあまり取引をしなくなりました。
一時期、限月の違いによる両建てのサヤ取りみたいな事もやってみましたが、リスクの割にはイマイチだったり、廉価なクリック証券が日経225取引の扱いをやめたり・・・で。
が・・・・・またやるかもです。
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日経225先物は、非現物の取引として、実質の手数料コストが最も安く透明性の高い(市場)取引と言っていいと思います。
何の取引でもそうなのですが、先読みが出来れば儲けることが出来るわけで、取引自体は何でもよかったりするのですが、コスト考察で。
手数料コストの仮定:
強引にですがFXと比較してみます。仮定条件以下です。
仮定その1:仮定の実効レバレッジ8倍
ある程度安定(相場急変時にはまだ足りませんが)して取引するとして証拠金も入れた実効レバレッジとします。
放置状態の長期取引ならばもっと低いほうが望ましいでしょう。
仮定その2:手持ち資金400万円(ちょっとギリギリすぎか・・・)
結果:前提として仮定その1x仮定その2で 3,200万円分の取引をするとします。
仮定その3:スワップポイントはノーカウントとします。
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手数料コストの比較:
FX(最廉価な店頭取引)でドル・円の場合;
FXで最も低コストなのは店頭取引(相対取引)で最安値のスプレッド(手数料)は 0.2銭で1万通貨単位。ドル・円が100円の場合、3,000万円分なので30万通貨の取引となります。結果、30万x0.2銭=6万銭=600円の隠れコストが発生することになります。往復だと隠れコストは1200円となります。ドル・円で1円の変動があったとすると30万円の損益となります。
日経225(ラージ)の場合:
日経225が3万円だと1枚でちょうど3000万円分の取引となります。クリック証券の場合で手数料が220円。往復だと400円となります。日経225で300円の変動があったとすると30万円の損益となります。
日経225ミニの場合:
日経225が3万円だと10枚(ラージの1/10)でちょうど3000万円分の取引となります。クリック証券の場合で手数料が10枚分で370円。往復だと740円となります。日経225で300円の変動があったとすると30万円の損益ととなります。
ということで、日経225先物は手数料の点で言うとFXよりも遥かに割安なのです。FXと日経225の上記仮定での変動と損益の対比に関してはどの期間を比較するか?というのもあって比較は面倒なのでやってませんが、FXのドル円で比較すると平時は日経225のほうが多少荒いと思われます。雇用統計など重要指標の発表時にはFXも荒い動きをしますが・・・(お好きな期間での最安値と最高値で損益を比較してみるとわかりますが・・・)
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市場取引という透明性
コストが廉価なFXは、店頭取引(相対取引)となりますが、これがかなり微妙です。荒れた場合にはスプレッドが広がりますし、スリップが酷かったり約定しなかったり。別名義の同じ証券会社の口座でリアルタイムでスプレッドを比較しても提示スプレッドが異なっているらしいです。スキャルピングで大儲けしている口座ではスプレッドが広がってしまっているという・・・・。某友人が嫁口座の別PCで同時に表示させてみたところ、結構にスプレッドが異なったという話です。所詮、相対取引ですから相手(証券会社)の提示価格次第ということではありますが・・・。FXにも市場取引の365FXだと市場取引でスワップが同値なども含めてフェア(公平)ですが、スプレッド自体が店頭取引(相対取引)よりも格段に大きいのです・・・・。
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FXに劣る部分
・先物なので限月よる価格差が出る、清算がある
->日経225の場合、数か月以上などの長期取引は向いてません。
・取引時間がFXよりも限られます。昔に比べるとだいぶ拡大してますのでほぼ大丈夫ですが・・・
・レバレッジが少し低い
->追い風的なケースでも積み上げるような追加取引がしにくい
->と言っても実効で最大8.5倍程度ですが、ギリギリは無理なので・・・
・売買単位あたりの資金がある程度必要
->小さな225ミニでも1枚で20万円弱が必要です。FXに比べると売買単位あたりで必要な資金量に大きな差があります。
複数段の積み上げ、ナンピンなどはしにくいです。
これらのレバレッジと売買単位資金量に関しては・・・・資金量が多めの場合には問題ないかもしれません・・・
なお、CFDとかバイナリーオプションとかはコスト的に比べてみるとかなり割高です。特にバイナリーオプションは取引コストが判りにくいのが厄介です。取引の対象の値動きに強い自信が無い限りはコスト負けしてしまうかと思います。「往復の取引(量)回数を絞る=コストが減る」という事は覚えておくべき事かと思います。特にスキャルピングすると取引コストが膨大になるのが判るかとおもいます。少額を多段的に同じ方向で取引回数が多いのは「往復」ではないですし、それがナンピンにならなければOKとは思います。もしくはHFTみたいなサヤ取り(≒裁定取引)は例外(といっても取引市場リスクはありますが)ですが・・・。なので実質の取引コストは重要ですよというお話でした。