注意喚起で。
簡単に言うと、すでにNISAをやっている人、これからNISAを本格的にやる人には向かないポイ活になります。NISAをそれなりにやっている人には課税でデメリットなポイ活となる可能性が高いです。非課税対象となる配当金次第ではありますが・・・・
配当金課税は20%強です。NISAで保有している株式の配当金が年間数万円以上になる可能性が高いのなら課税上で1株ポイ活の為に「登録配当金受領口座方式」を選択するのは課税上で損となります。
==================
1株ポイ活とは
(1)1株&少額で大量銘柄を保有し、その配当金の受け取りを楽天銀行に指定
少額(単元株未満)の株式売買ができる証券会社のうち、本人名義になる証券口座で1株&大量銘柄購入。配当金受け取りを「登録配当金受領口座方式」で楽天銀行を指定
(2)楽天銀行には常設プログラム(要毎月エントリー)で配当件受け取りで1件あたり10円の還元
例えば少額な数百件の銘柄(年間2回配当やETFなどではそれ以上の回数の配当・分配金あり)を保有すれば年間で数千円程度の還元が可能に思えました。概算で1株平均千円だとすると200銘柄で20万円前後の投資(保有)で済み、配当を除いた楽天銀行からの還元だけで数千円でとても大きな利回りになりますし、そもそも少額配当には税制上のメリット(1件あたり課税分が1円未満となるような場合には非課税、例えば5円未満の配当の場合は非課税)もあり、なるべく少額でかつ件数が多いほど有利です。そして1株ポイ活に利用する証券口座の選定や銘柄のスクリーニングをいろいろと準備をやっていた途中でそれなりにNISAに突っ込んでいる自分には損だと気づいたのでした・・・・・。
==================
多くの証券会社の現在の既定は「株式数比例配分方式」となっています。前記した少額(単元株未満)の株式売買ができる証券会社のうち、たとえば大和コネクト証券は「株式数比例配分方式」のみで他が選択できません。この方式は色々とメリット(主に税制上の手間の問題)が多いので、今後もこの「株式数比例配分方式」が主流かと思われます。
複数の証券会社口座を持っている人が多いと思いますが、「名寄せ」は「証券保管振替機構(通称:ほふり)」が行っています。そして配当金の受け取り方式も証券会社を通して「証券保管振替機構(通称:ほふり)」でその方式が決まります。
多くの証券会社で選択可能な主な配当金の受け取り方式は「登録配当金受領口座方式(指定した金融機関で受け取る方式)」と「株式数比例配分方式(該当のそれぞれの証券口座で受け取る方式)」がありますが、例えば1株ポイ活を行っている証券会社Aで「登録配当金受領口座方式」、NISA開設している証券会社Bで「株式数比例配分方式(該当のそれぞれの証券口座で受け取る方式)」を選択していたとしても、結局は最後に申請をしたもの(最新の申請)が、複数ある証券口座に関係なく一括して有効になります。せっかく本来は非課税のNISAで配当金を受け取ろうとしても「登録配当金受領口座方式」になってしまっては課税対象になってしまいます。なのでNISAなんかやる予定無いよ!とかNISAの投資は自動再投資設定の投信のみだよなどの人にしかメリットがないポイ活になります。
敢えて言えば従来方式のうちの「単純取次ぎ方式(銘柄毎の指定)」を行えば銘柄別(この銘柄は1株ポイ活用にと決めるなど)の選択設定が可能ですが、これが選択可能な証券会社は少なくSBI証券やマネックス証券でも書類ベース(まずは書類請求から電話が必要だったり)の申請が必須でかつ、大量の銘柄保有前提な1株ポイ活ではとてもとても大変な手間がかかるかと思います。
株式等振替制度ではどのような配当金の受取方法があるのでしょうか。