先に結論を言うと、仕組債、仕組み預金、仕組み投資信託などは、欧米ではすでに個人向け販売が禁止されているようです。
日本でも公募型の仕組み債、仕組み預金、仕組み投資信託などのような紛らわしくてダマシ商品の一般・個人への販売は禁止すべきかと思います。
=> 2023年6月、地銀の中でも激しかった千葉銀系、武蔵野銀行などに対して業務改善命令を出すなど仕事したようです・・・
ぱっと見でお得に見えるが、潜在的な大きなリスクの把握が難しい商品なのです。
誰でもわかる数式は下記(ほぼすべての仕組み商品)
潜在的な大きなリスク≧
発行体の利益+販売会社の利益+普通定期よりも多めの利子
言い換えると下記です
普通定期よりも多めの利子(クーポン)≦
潜在的な大きなリスク-(発行体の利益+販売会社の利益)
仕組み商品のように条件が複雑な商品は そのほとんどが潜在的な大きなリスクを抱えており危ないです。
発行体の多くが金融マフィアたる外資系金融機関なのも・・・・・・
=====
99.99%の人は買うべきでないと思います。
報道でもありましたが、販売会社の粗利が20%を越えるようなものもあるようです。販売会社の中の人も含めて殆どの人はその本当の潜在的なリスクは計算できないでしょう。リスク計算ができる人は販売会社の中の人にはいないと思いますし、デリバティブの専門家やよほどに興味をもって色々勉強した人だけかと思います。
気になる人向け:
残り0.01%未満の人・・・・
金融庁にお願いですが、販売許可対象は自分でデリバティブ商品の設計(計算)設計できる人のみでお願いします。設計して計算できる人だけが正しくその潜在的なリスクを把握できるということです。こういった場合はほぼ専用設計のオーダーメイドの商品となるでしょうし、元々はオーダーメイド商品から発展してきた商品かと思います。商品設計(リスク計算)ができる人に対してのみ販売OKとしてほしいです。これが欧米で公募型の一般販売が禁止されている理由だと思います。
(1)仕組み債:
詳細はいつか書く予定。
結論を言うと、普通に対象銘柄を売買したほうがお得です。仕組債の多くで利益が限定されており、損失は下限がありません。あと出来高が小さい銘柄だと不正なノックイン操作される危険性大です。
(2)仕組み預金(主に外貨)
色々な条件を付けた預金です。高額な為替手数料を混ぜて判りにくくなった外貨との組み合わせ例が多いです。
・利益は限定(提示利子だけ)、損失は巨額に膨らむ可能性のある商品です。さらに為替手数料も大きいので踏んだり蹴ったりです。
FXをある程度やっている人は次のニュースを聞いたことがあると思います。とある為替価格に巨額なオプションが積まれていて、それを突破したので大きく変動したというニュースです。これなんかはこういった仕組み外貨預金を組成しているオプションも多いと思います。仕手筋?に狙われて崩される(ノックインになる)という事です。株式でいうと信用売りが大量に積まれているのをスクイーズ(踏み上げ)するようなものです。
(3)超短期の外貨定期預金
仕組み預金ではありませんが、これも騙しのような商品です。1か月や数か月などの超短期の外貨定期預金です。これは仕組みが簡単です。為替手数料が普通より高い利子の原資です。なので外貨普通預金がある金融機関でも必ず円預金からスタート(つまり必ず為替手数料が必要)です。高金利外貨=高額な為替手数料が殆どですから、高金利通貨ほどお得に見えます。高い為替手数料都合ででぱっと見で高い利子を負担しているにすぎません。お得なものはほぼ有りません。
モノによっては満期時にも強制円転(つまり往復で為替手数料が必要)のものもあります。マシな部類の新生銀行でのNZドルの例をここに記しました。
(3)仕組投資信託
「投資信託+定期預金」という抱き合わせ商品です。これも仕組みは簡単です。単に投資信託の販売手数料が原資となって定期預金側のぱっと見の高い利子を負担している商品です。そもそもネット証券の多くでは販売手数料無料(ノーロード)ですから、これを買う意味はほぼありません。
投資信託+定期預金のセット商品に関してはこちらに書きました。