2022年2月7日の新生銀行の1か月ものNZドルでの定期外貨預金の例で実際に計算してみます。
TTSレート; NZドル 76.45円
TTBレート: NZドル 76.05円
日本円 100万円で定期預金した場合:
1,000,000円 ÷ 76.45(TTSレート)= 13,080.44 NZドルで定期預金開始
1か月の利子 6.3748 ÷ 12 = 0.5312 %
1か月後の金利収入 約 68 NZドル
1か月後に為替変動がない場合の利子を含めた定期預金残高
NZドル 13080.44+68= 13,148.44
1か月後に為替変動がない場合の日本円へ円転レート 76.05円
結果:1,000,000円 が 999,938円 になり、利子がつくどころか逆に62円ほど 損します。
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考察
新生銀行のこの商品の場合、強制円転はなく 1か月後は「外貨」普通預金口座に 13,148.44 NZドルが入金という形になります。新規に外貨普通預金にNZドルを円で購入してそのまま1か月放置するよりはお得です。この商品の特性として、NZドル(外貨)から定期預金を組むことができず、必ず日本円から始めること、つまり最低でも片道の為替手数料を負担することが条件となっています。一見して好条件に思える利子は実は為替手数料でほとんど消えてしまいます。なお新生銀行の為替スプレッドはまだマシな部類です。