用語:資産=アセット、資産クラス=アセットクラス、資産配分=アセットアロケーション
ググった資産クラスと相関のまとめ
例えば、株式との相関では
・国内債券は相関低いが利回りが低すぎ(コスト割れの危険大)
・先進国債券は今後当面の間は利回り低下
・債券でも途上国債券やハイールド債(ジャンクボンド)は株式との相関が高い
・リートは株式ではあるが相関が「やや」低い、国内株と国内リートも相関が「やや」低い
・コモディティ(金など)は相関が低い
長期投資の場合には資産配分が重要かと思います。「卵は一つのカゴに盛るな」という格言は長期になればなるほど。
注意する点としては、資産配分で分散しているつもりで分散になっていないというパターンです。例えば投資信託やETFなどで「全世界株式」などの商品は実際には7割ほどが米国株式になっているなどには注意すべきかと。
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金とコモディティとか
コモディティを長期投資先としてどう捉えるか?が難しいです。個人的には他の資産クラスとの大きな違いとして「それ自体が資産を生まない資産」なので自分は消極的です。例えば資産が数十億円以上の物凄いお金持ちなら「減らしたくない」安全資産として「有り」だとは思います。
最近は金価格が上がって投資先として金がまた脚光を浴びてますが、円ベースでみると10年単位はともかく超長期でみるとそうでもないんですよね。石油ショック後の1970年代後半から2000年までの30年間は上がるどころか下がってたりします。ドルベースでみると1970年代から見ても上がってますがインフレ率も考慮する必要があります。
このあたりで資源ということで原油価格をみると2000年代初頭の上昇で高コストではあるが新しい採掘方法のシェールオイル、シェールガスが出てくるなど(最近は環境配慮でこれらのシェール関連は投資されなくなってきてますが)・・・金も超高価格になってくると高コストな採掘(古い鉱山でも)も採算とれるようになります。埋蔵量が莫大な新しい鉱山が見つかったり、新しい採掘方法(現代の錬金術が誕生!?)が生まれたりという可能性も無きにしもあらず。
コモディティの中というくくりでは金は「有限な資源」でかつ「市場性が高い:取引量が多く、ETFもあり株式市場でもローコストで常時取引可」、そしてコモディテの中では最も保管コストが低い(体積・質量での単価が高い)事から長期の保有コストも低いので、金は他のコモディティと比べると長期保有には最も向いてはいるわけで代表格ではあるのですけど・・・・
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蛇足:その他オルタナティブな資産
暗号通貨もそうですが、アート作品やワインなども超長期的には株以上に値上がりしているらしいので超お金持ちは投資していることが多いらしいです。
他には腕時計のロレックスもここ10年近くでその価値の上昇は大変なことになってます。ここ10年ほど機械式腕時計が趣味だったのである程度は分かるのですが腕時計の中ではロレックスだけがブランド全体で値上がりしているほぼ唯一の例外です・・・個別の時計で値上がりしているものはありますが・・・自分は生活環境の変化もあり機械式腕時計に今ではそれほどの価値は感じてません。ロレックスも自分が子供の頃の「切手ブーム」と一緒でそのうち落ち着くのではと思います。機械式腕時計は自分の中では新品でもアンティーク品と同じ扱いです、お金を掛ければ何十年も機能維持が可能(機械品ではレア)、そしてアンティークなものが新品で買えるということに価値があるかと思います。自分の用途では普段使いには全然向いてないので。
他にはアニメや漫画そしてタレントの各種グッズ、トレカ、ビックリマンシールwwの中にも暴騰しているものもあります。バイクや車でも同様だったり・・・・。色々と価値があがっていくものもありますが、ゴミと化していくものも多い訳です。
で・・・・蛇足の結論ですが・・・
コモディティ(金)や暗号資産や色々なオルタナティブな資産は、資産それ自体が資産を生まないものとして今の自分は長期保有には否定的です。株(配当)、債券(利子)、不動産(家賃)などのオーソドックスな資産は、それぞれ配当、利子、家賃などで資産が資産を生むわけなので、自分はやはりこれらの商品が長期保有に向いていると思います。
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後藤新平の言葉
「財を残すは下。されど財なくんば事業保ち難く。事業を残すは中。事業なくんば人育ち難し。人を残すは上なり。」
ということで、色々な資産に投資する中で・・・・自分や家族、子供に投資するのが一番良いのかもしれません・・・・一番難しいと思いますけど。