KPI:運用損益別顧客比率情報(金融庁)でも割と?優秀だったのは直販系投信会社だったりで・・・・
直販のみ、直販ありで非大手金融機関でないものを並べてみました。独立系と言ってもいいかもしれませんが色々資本が入ってたりする会社もありで一概に独立系というわけではないのですが、こちらにあげた多くのファンドでは、大手金融機関のファンドに比べると情報公開が多く好感が持てます。大手金融機関はファンドを大量に設定で「作り捨てな投信も多い」印象でそんな手間は掛けられないのでしょうけど・・・
セゾン投信に関してはこちら
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・ありがとう投信
前記のKPI:運用損益別顧客比率情報のコロナショック直後のデータで最優秀でした。長期顧客の比率が高いからというのが大きな理由の1つかと思います。
「ありがとうファンド」の1本のみ&直販のみです。
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愛称 : ファンドの宝石箱という名前の通り、ファンド・オブ・ファンズ方式で投資先は国際株式(日本含む)でその多くがハイリスク・ハイリターンなグロース系(小型株も結構ある)が多いのですが、分散効果なのかグロース系が多い割には標準偏差が低くて結構に優秀です。運用レポート(月次)も過去5年分も公開されており好感が持てます。
・ひふみ投信(レオス・キャピタルワークス)
Youtube:レオス・キャピタルワークス【投資信託「ひふみ」公式】
ひふみ=藤野英人氏でメディアの露出も多く最も著名な直販投信かと思います。とても優秀な成績でしたが大人気で運用資産が巨大化した今後のパフォーマンス(大きすぎると成長が鈍りがちなので)が気になるところ・・・・。紆余曲折で現在はSBI系の資本が入ってます。
直販系の商品は下記の3つです。
・ひふみ投信
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ファミリーファンド方式です。元々は日本国内のグロース系投資ですが、運用資産が巨大になってきた問題なのか大型株(4割前後)や海外株式(1割強)も結構あります。運用報告書の変遷をみると、大型株の比率や海外株式、現金比率など色々と変動しており、それなりにアクティブです。直販での長期保有還元の「」
販売会社経由の場合には「ひふみプラス」という名称(運用は同じ)になります。
・ひふみワールド
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ファミリーファンド方式です。日本を除く世界各国の株式への投資で為替ヘッジはありません。販売会社経由の場合には「ひふみワールド+」という名称(運用は同じ)になります。
・ひふみらいと
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ファミリーファンド方式です。債券90%、ひふみ投信5%、ひふみワールド5%という 低リスク商品です。販売会社経由では、株式の配分を変えた「まるごとひふみ 15、50、100」シリーズがあります。
直販の2つの商品には「資産形成応援団」という長期保有還元プログラムがあります。
5年以上保有 | 10年以上保有 | |
ひふみ投信 | 年率0.2% | 年率0.4% |
ひふみワールド | 年率0.1% | 年率0.25% |
・さわかみ投信
さわかみファンド 1本のみです。現在直販のみです。
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直販系の草分けです。著名な澤上篤人さんが創業(で、今は息子さんが社長)です。澤上篤人の長期投資家日記というブログは面白いです。
ほぼ国内株式のみです。肝心のパフォーマンス(運用成績)ですが、コロナショックの1年前後はかなりイレギュラーな状況で除いたとしても、ここ5年ほどは冴えませんので残念です。自分の見立てですが色々と微妙になってきた感があります。
・鎌倉投信
ファンドは「結い2101」1本のみ、直販のみです。
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国内株式(おもに中小型)に広く浅く分散で標準偏差がとても優秀です。このファンドはかなり特徴的で投資先銘柄(60~70社前後)に、等金額投資(騰落時は調整)をし、キャッシュ(現金など)ポジションが常に30%~40%ほど残しているというものです。このあたり他のファンドではあまり見ないです。
・スパークス・アセット・マネジメント
直販よりも販売会社経由がメインのようです。沢山のファンドがあるのでファミリーファンド方式も多いようです。投資戦略としてはこちらの通り。ロング&ショートやマーケットニュートラル、対話(アクティビスト)型などのオルタナティブな投資手法のファンドもあります。またベンチャーキャピタルなども手掛けています。パフォーマンスは優秀なものが多いです。レポート一覧は必見で。
・コモンズ投信
コモンズ30ファンド: 国内30銘柄程度&30年&対話
ファミリーファンド方式
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モーニングスター 国内大型アクティブカテゴリーで優秀です
ザ・2020ビジョン:国内50銘柄(中小型も)、5-10年の中長期的
ファミリーファンド方式
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モーニングスター 国内中型アクティブカテゴリーで優秀です
・クローバー・アセットマネジメント
過去に紆余曲折(合併など)があった模様で、今はメガネの三城グループとつながりがある様です。
新規受付のファンドは現在下記2本のようです。いずれもファンド・オブ・ファンズ方式です。
・コドモファンド
直販と楽天証券で販売
・浪花おふくろファンド
直販のみ:コドモファンドと比べると国内株式の割合、そしてETFの割合が大きいです