銀行全般の話
ネット銀行 個人口座の比較一覧
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ネット銀行の法人口座の比較です。
結構に悩ましい内容になってます。
ATM入出金がどの程度多いか?、他行宛て振込がどの程度多いか?、デビットカードのコスパ重視か? などなど・・・・
面倒ですが複数のネット銀行の使い分けも有りかと思います。
口座振替に関してはネット銀行の弱点(最近はだいぶ対応が広い)です。メガバンクが本来は対応が最も幅広いのですが、零細企業の場合には新規開設に異様に時間が掛かったり、新規開設そのものを断れられる例があるようです。なので、融資相談なども含めると地域金融機関(地銀や信金)なども一緒に開設するのがベターかと思われます。
自分の場合は硬貨などの入出金もあるのですぐ近くの信金にも法人口座を法人設立後すぐに作成しました。以前のコロナの緊急事態宣言時に日本政策金融公庫などの政府系融資を受ける際(当時の特別融資でセーフティネットのゼロ金利を事業環境が更に悪化した場合に備えて念のためにということで融資を受けました)にとても親切に対応してもらって助かりました。振込やネットバンキング用途にはコスト的に全然利用してませんが感謝です。
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用途による選択
・ATM(現金)の入出金が多い
-> PayPay銀行:
・他行宛て振込無料回数有り
->住信SBIネット銀行:
改悪:2023年10月から法人口座での他行宛て振込手数料無料が無くなります。
優遇プログラム:被振込10回で10回無料、デビットカード10万円以上利用で10回無料、合計20回無料
・他行宛て振込回数が多い場合
振込料金とくとく会員がお得、総合振込(大量振込用)の基本料金無料
・沢山の口座を使い分けたい
19の追加口座、合計20口座までの複数口座開設+振込入金専用口座が無料
・デビットカードのコスパ
・楽天ビジネスカードを使っている
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スペック一覧
機能\銀行名 | 住信SBIネット銀行 | GMOあおぞらネット銀行 | PayPay銀行 | 楽天銀行 |
ATM入出金手数料 | 110円 | 110円 *1、*2 |
3万円以上なら無料 | 220円~ |
同行宛振込手数料 | 無料 | 無料 | 55円 | 52円 |
他行宛振込手数料 | 145円 *3:優遇有 |
145円 *1 |
160円 | 229円 |
デビットカード年会費 | 無料~11,000円 別カード Master,VISA *4 |
無料 一体 VISA |
無料 一体 VISA |
1,100円 別カード JCB |
デビットカード還元率 | 0.6、0.8、1.0% *4 |
1%など | 0% | 1% |
金利 | 0.001% | 0.001% | 0.001% | 0.001% |
総合振込(大量振込用) | 基本料金無料 | 基本料金無料 | 月額1,100円 | 基本料金無料 |
追加口座 | なし | 追加口座、追加ID | 追加口座 BA-PLUS(プラス口座) で管理 |
口座管理プラス |
振込入金専用口座 (消し込み用途など) |
なし | 無料 | 月額1,320円から | 月額11,314円から |
*1:月額500円の振込料金とくとく会員で無料回数、割引有り
*2:セブン銀行ATM、イオン銀行ATM、ゆうちょATMには対応だがローソン銀行ATM、およびE-net(ファミマの半分?および地域スーパー系)ATMに非対応
*3:優遇プログラム:被振込10回で10回無料、デビットカード10万円以上利用で10回無料、合計20回無料
*4:ノーマルデビット2種(VISA、Mastercard)、プラチナデビット1種(Mastercard)、クレジットカード2種(VISA、Mastercard) 有り
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多店舗売上のATM入金管理など
・有料でも手間が少ないほうが良い
店舗が多い、委任する従業員が多い場合はこちら。「入金専用」口座の有料のキャッシュカード発行でセキュリティ的にも安心。
・手間がかかっても追加口座開設は無料が良い、ATM入出金が無料が良い
->PayPay銀行で追加口座を開設し、BA-PLUSサービス(複数口座、複数ID)で管理、振替する。
上限は代表口座+19の追加口座で合計20口座。3万円以上であればATM入出金無料なのでATM入出金コストを重視する場合はこちら。
口座毎にキャッシュカード(デビットカード兼用:年会費無料だが還元無し)およびトークンカード(複数口座は必携)が発行。
デビットカード名義は個人名で利用可能で、普通のデビットカードと比べるとガソリンスタンドもOKで利用先制限は少ない(加盟店側がNGとしている高速道路や交通系オートチャージ、機内販売はNG)。但し、追加口座をID権限管理機能があるBA-PLUSに取り込むとプラス口座となりデビットカード機能が失われる。
プラス口座と代表口座とのバランス振替(半自動化)は有料(月額1,1100円+振込手数料110円) もしくは手動なら月額無料で振込手数料が55円。口座間の資金移動(振替)回数は必要最小限にするのが低コスト。
セキュリティ(従業員への委任時の制限)に関して
BA-PLUSサービス(複数口座、複数ID、但しプラス口座;子口座はデビット機能が失われる)
暗証番号(ATM出金や振込利用、紛失時にはトークンカードで仮暗証番号発行可能)、ATM出金限度額設定(0円~50万円)、デビットカード暗証番号(PIN)、Visaデビット利用限度額(0~500万円)、停止再開
ワンタイムパスワードのトークンカード->(各種振込などに必須で別途に保管など)
・(参考)手間がかかっても追加口座開設は無料が良い、振替・振込低コストが低い、デビットカードを良く使う
―>参考:GMOあおぞらネット銀行で追加口座を開設し、複数口座(追加口座)・ビジネスID管理を行う。
上限は代表口座+19の追加口座で合計20口座。口座毎にキャッシュカード(デビットカード兼用)が発行。こちらはATM入金が有料(110円)となります。またローソン銀行ATM、およびE-net(ファミマの半分?および地域スーパー系)ATMに非対応となります。その代わりに追加口座間の振替は無料で、他行宛て振込手数料も廉価(145円)となります。ATM入金は少ないが追加口座間の振替が多く、デビットカードを良く使う場合(どんな場合?謎?)に向いているかもしれません。
キャッシュカード兼用のデビットカードは年会費無料で基本還元1%と法人デビットカードとしてはコスパは最強。デビットカードの名義は非本人名義で「BUSINESS」もしくは「BUSINESS CARD」と入力。時々、本人名義必須の決済があるので注意。ガソリンスタンド&サブスク(月払い)系がOK。PayPay銀行のデビットカードのように複数口座ID管理下でもデビットカード機能が失われる事はないようです。
このパターンでは口座間の振替が無料というのもメリット。
セキュリティ(従業員への委任時の制限)に関して
PayPay銀行法人口座で必携のトークンカードは無く、認証アプリが有ります。但し認証アプリはスマホ1台で1口座のみなので実際には代表口座のみの利用もしくは認証アプリは使わない(登録メールアドレスへのワンタイムパスワード)での利用になるかと思います。
キャッシュカード暗証番号(変更可)、デビットカード暗証番号(変更不可、再発行)、ATM出金限度額設定(0円~200万円)、、Visaデビットの利用限度額設定(千円~500万円)や停止再開