与信に関しては各社が各様にノウハウがあり、その判断もマチマチでカードのグレードでも色々かと思います。
CIC(クレカの個人信用情報機関はほぼコレ))がクレジット ガイダンス(スコア)導入
↑ 日本でも始まります。アメリカと違って算出基準などは透明性が高いようです。ただし、年収、負債を含めた様々な個人属性などがこのクレジットガイダンスには含まれません。クレカ会社は非公開の社内クレジットスコア(各種個人属性が含まれる)があるので、クレカ会社側からみるとクレジットガイダンスは軽い参考情報程度にしかならないとは思います。
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Youtube クレカ審査チャンネル
元、中の人らしく、むちゃ詳しいです。審査が気になる人にはおススメ。
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多重申込には要注意:申込情報が消えるのは半年後(クレカ以外にも影響)
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最初に・・・・CIC(詳細は後記)というのは指定(国の法定指定)の個人信用情報機関のうちの1つでクレジットカードや信販会社はほぼここに加盟しています。CICに記録された個人信用情報がクレジットカードはもちろん、各種ローン、家賃保証などの審査にも大きく影響します。
各種支払いの延滞・滞納(携帯端末の支払い遅延も!)などの経歴(5年以内)がある場合、つまり金融ブラックの場合は、クレジットカード(や各種ローン、家賃保証)の審査通過が困難になります。そんな場合には、デポジット型のクレジットカードを契約して毎月ちょいちょい使って地道にクレヒスを構築していくのが良いかもしれません。
注意点1.あと払い、各種ローン、分割払い、キャッシングも個人信用情報機関に記録される
クレジットカード以外でもCICに契約情報の記載になります。たとえば、各種携帯電話会社での端末の分割払い(信販会社が保証会社になる場合が殆ど)、メルペイのスマート払い、FamiPayの翌月払いなどです。多くのプリペイドカードや通販の「あと払い」系や各種ローンも同様です。なお「あと払い」の契約をしていないプリペイドやデビットカードはCICに情報記載は全くありませんでした。
自分の場合はキャンペーンに釣られて「メルペイのスマート払い」、「FamiPayの翌月払い」を契約したので、CICに記載されていました。これらを申し込む際には、CICなどの個人信用情報機関に記載される事を踏まえて契約したほうが良いです。
注意点2.多重申込に注意:半年以内の多数申込はNG、申込情報が消えるのは半年後
詳しくは↑ こちらも色々と影響します。
審査落ち―>短い期間しか経ずに再申込->審査落ちと・・・審査落ちの無限ループにつながる可能性があります。
審査落ちしたら、申込情報が消える半年間(CICやJICC)はなるべく新規のクレカ申込は避けた方が良いと思います。
審査落ちしたという結果は他のクレカ会社も把握できます。記載の差(申し込み情報ありだが契約情報なし)で判ります。
注意点3.1つの申し込みで複数件扱いになるケース
多重申し込みで単純に件数だけを審査にカウントするのであれば不利になるとおもわれます。
クレカの例:
au Payカードはau フィナンシャルサービス(カード等)が発行元ですが、保証会社は三菱UFJニコス(保証契約)となり、2件が掲載されます。同様な例は提携系カードで他にもあると思います。また自分が発行してもらったイオンカードセレクトは、イオン銀行が発行でイオンフィナンシャルサービスが保証契約となっていました。
カードローンの例:
ファミペイローン(キャンペーンのステップボーナスで+4%に釣られた)ではファミマデジタルワン(保証融資)と保証会社の新生フィナンシャル(保証契約)の2件が記載されました。またスルガ銀行のANA支店の口座開設ではSMART BANK(普通預金にセットされている、自動貸越機能)付帯で、スルガ銀行(保証融資)と保証子会社のダイレクトワン(保証契約)の2件が記載されました。特に銀行系カードローンでは系列や提携の保証会社を使う場合が殆どかと思いますので該当期間の件数には要注意になるかと思います。
詳しくは↑ 知らない人が大多数だと思うので要注意。
注意点5.契約情報が消えるのは5年後
クレカは解約後も5年間は過去の契約情報として記載されます。なのでこの辺りも意識したほうが良いかもしれません。避けるべき事としては、キャンペーンに釣られて特に「短期」で契約、解約を繰り返すとよろしくないと思われます。たとえば携帯電話の契約と同様に短期解約を繰り返すとそのクレカ会社内のブラックリスト入りする可能性があります。新規契約後は1~2年とか使うつもりのほうが良いと思います。自分は2021年に1枚(三井住友カードNL)でブランド変更のためにすぐに解約をしでかしましたが・・・。
そしてこの辺りで、ある程度(1年以上?)経て使わなくなったクレカは適時解約していくほうが望ましいと思います。解約後も5年間は履歴として記載されっぱなしですが、解約しないかぎりはずっと契約情報として記載されっぱなしになりますので。
注意点6.ショッピング枠も場合によっては減額申請も
こちらは前記のキャッシング枠よりも緩いですが割賦販売法での規制があります。ややこしいのでそのうち追記予定で。
結論として新規発行クレカの与信枠30万円以下で良いのであれば気にする必要はないかもしれません。
クレカの利用実績(期間)によってズルズルと勝手にショッピング枠は上がっていくことがおおい(与信枠が全然あがらないクレカもある)のですが、割賦販売法で利用可能枠が30万円以下のクレジットカードであれば、クレジット会社は、延滞がないなど一定の条件を確認することにより、支払可能見込額を調査することなく、発行・更新ができることになっています。逆に言うと与信枠が30万円を越える場合にはハードルが出てくるということです。
自分は当面の間はショッピング枠の減額申請などはしないつもりです。以前は税金のクレカ納付にメリットがあったのですが、いまは国税ならAmazon Pay(Amazonギフト)、地方税なら楽天Pay(楽天キャッシュ)での支払い(上限があるが、期限内の分割納付可能)がお得です。数百万円の納付ならクレカ納付が手間がなく便利だとは思います。
減額申請をした場合のデメリットは、その後に必要?に応じて元の枠に増額したい場合に再度審査が入ることぐらいでしょうか・・・。キャッシング枠の減額(無し)申請も同様のデメリットはあります。
注意点7.短期解約は要注意
携帯電話の短期解約と同じだと思います。滞納などがなくても、短期解約の社内ブラックになる可能性がありますし、別のクレジットカード会社がCICの個人信用情報を見て審査した場合でも解約後5年間は短期解約の状況は把握できます。
このCICの個人情報に解約後も5年間残る情報としては、 契約日、 契約内容、 利用状況(最後の2年分で問題なしの支払いがあれば$マーク、利用がなければ該当月は空欄)、契約終了日が記載されます。滞納があればその状況も記載されます。
ですので多少なりとも最後の2年間はチョイチョイ使って(少額のAmazonギフト券でもいいかも?)ちゃんと支払うなどの継続的な利用履歴を作ってから解約したほうが良いと思います。特に全然利用してないカードでも解約数か月前は$マークを付けたほうが良いのでは?と個人的には考えてます。空欄だらけよりも印象は良い思いますので。
で、具体的などの程度の期間なら短期解約ブラック扱いにならないか?に関しては、クレカ会社の自由で基本非公開なのですが、クレディセゾンのコラムページのようなものにはヒント?があり「6か月」という記載がありました。これも他社だと異なったり、クレディセゾンでもカードのグレードによって異なったり、変更されていたりという可能性はあります。年会費支払い問題(初年度無料も多いので)で1年以上を経た解約ならおおよそ大丈夫なような気がします。6か月~1年未満の解約はグレーゾーンで。いずれにしても解約後もCICの個人情報には5年間はソレが残ることは念頭においたほうが良いと思います。このあたりはカード会社の社内でスコア化されている可能性もありますので。
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個人信用情報のながれ
クレカ、銀行、ローン会社(個人信用機関の加盟社)など
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各種信用情報(与信、利用、残債、申込、解約など)
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個人信用情報機関
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他の個人信用情報機関
クレカ会社は自社の情報と個人信用情報機関の情報を自社でスコア化して自動および手動の審査をしていると思われます。クレカ会社で何を重視するかはそれは自由でマチマチな筈です。クレジットカードの与信枠、カードのグレードによってもスコア基準はマチマチかと思います。
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日本の3つの指定(法定)の個人信用情報機関
加盟社は重複加盟も多いです。
成り立ちは信販会社(クレジットカード会社に多い)系です。割賦販売法および貸金業法に基づく指定信用情報機関として指定を受けた唯一の指定信用情報機関です。「割賦販売法」≒クレジットカード会社ならほぼ間違いなく?CICには登録となります。クレジットカードの審査に関して「だけ」調べたいのなら此処だけの開示請求すれば良いかもしれません。
成り立ちは消費者金融会社系です。中小の消費者金融(サラ金)会社はこちらにのみ加盟している場合が多いようです。CICとは相互に残高情報を交換しているようです。カードローン、キャッシングなどが気になるならこちらも開示請求したほうがいいです。
こちらは成り立ちが銀行系。クレカ会社は殆ど加入(加盟)してないようです。殆どが銀行系なので住宅ローン、フリーローンなどで銀行系から借り入れを行う場合はこちらも開示請求しても良いかもしれませんが、自分はここでの情報は0件で請求した意味(手間とコスト)がありませんでした。
「指定」とは法律で定めた個人情報機関。日本では上記3社。
CICとJICCは相互にFINEという名前で「相互に残高情報」を交換
3社間では延滞等の情報交換をCRINという名前で行っているようです。
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個人信用上の情報開示と内容(サンプル、見方)など
CICの情報開示
窓口で開示500円、インターネットで開示500円、郵送で開示1,000円+
自分のCIC開示例(2021年12月26日開示請求)の例はこちら
JICCの情報開示
窓口での開示500円(休止中)、スマートフォンによる「郵送」開示1,000円、郵送での開示1,000円+
自分のJICCの開示例(2021年12月26日開示請求)の例はこちら
全国銀行個人信用情報センター(KSC)の情報開示
自分のKSCの回事例(2021年12月26日開示請求)の例はこちら
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クレジット先進国のアメリカでの状況(クレジットスコア)
日本の場合の個人信用情報機関は単なる各種の生データ(履歴や登録情報)、つまりクレジットヒストリーだけの管理のようで、日本ではクレカ発行元が自社用に社内でクレジットスコアを作成していると思われます。
ですが、アメリカの信用情報機関(クレジットビューロー)では「クレジットスコア」の「FICOスコア(最低300点から最高850点)」などを数値化しており、各種与信ではこれらの数値が非常に重視されるようです。
そしてクレジットスコアの数値が高いほど、ローンなどに通りやすいだけではなく、金融機関での預金利子やローン金利にまで影響し、スコアが高いというだけで低金利で住宅ローンなどを組むことができるので大変有利に。そして就職や入居審査の際にもクレジットスコアが使われる事もあるようです。移民国家なので与信に関しては大変シビアということなのでしょう。
日本も今後はアメリカのように就職や入居審査にも使われるようになるやもしれず・・・・。日本でも入居審査では家賃保証会社関連や家賃にクレカ払いが可能なケースもあり、そういったところでは自社のクレジットスコアを利用するでしょうから間接的、結果的に個人信用情報が使われているということになります。
下記はこちらにあった情報、あちらにあった情報 、そちらにあった情報をまとめたものです
(1)返済履歴(Payment History)
一番重要なようです。滞納はNGで。
(2)借入残高(Amounts Owed)
限度額の半分以下、30%未満の利用が望ましいらしい。スコアが良い人は傾向として、債務の平均残高が与信枠の6%程度に留まっているそうです。逆に全く利用しておらず限度額が100%残っている場合もスコアが上がらないらしいです。利用限度額が小さなカードしか無く、1枚に支払いが集中しがちな場合、複数社のカードで分散して支払うとスコアが悪くなりにくいらしい説あり。
(3)信用履歴の長さ(Length of Credit History)
利用歴が長いほど信用が増すらしいです。平均化するらしいです。なので新規発行が多いと平均の利用歴が短くなりスコア悪化に。全体としての記録の長さだけでなく、1つ1つのAccountの期間もスコアに影響します。また休眠状態のクレカはカウントされないようです。クレジットカードを次々に乗り換えるよりも、1つのカードをずっと使っているほうが良いらしいです。履歴が全く無い場合は「スーパーホワイト」と呼ばれてクレカが作成できない場合もあるらしいです。
前記の赤字を補足するとキャンペーン目的のみ?と思われかねない短期解約を繰り返すとスコアが落ちると思われます。クレカ会社側にとってもキャンペーン費用・発行費用などのコストも掛かるわけで、短期解約が多い履歴があればスコアを下げたくなるかもしれません。このあたり携帯電話の契約でも短期解約でブラックリスト入りなどの例をネットでチラホラ聞きますので同様に気を付けたほうがいいです。なのでこのあたりでクレカは1年以上は解約しないほうが良いと思われます。その会社のクレカの契約が二度と結べなくなる可能性も出てきます。逆に言うと1年未満しか使わないなど可能性が高いのなら最初から契約しないほうが良いかもしれませんが、実際はよくわかりません。クレカでは「えぇぇぇ!!!」という直近の改悪とかもあるので。
(4)新規借り入れ(New Credit)
前記した重複申し込みに関するスコアのようです。新規の与信発行(自動車ローンや各種融資、クレカなどの新規与信発行)の状況のスコアのようです。自分のクレカ審査落ちは2回とも(その数か月前に複数枚の新規クレカ発行で)コレに引っかかったと思われます。
(5)クレジットの種類や構成(Credit Mix)
クレジットカードやローンの種類や量が多いほどクレジットスコアが低くなるようです。クレカ作り過ぎに注意で。銀行発行のクレカを持つ、審査が厳しいクレカを持つと良いらしいです。
その他:クレジットスコアとクレジットヒストリーより
・クレジットカードのキャンセル(退会)も信用履歴が短くなってしまいスコア悪化につながる場合がある
クレカ枚数を減らす場合には考慮で。短期解約は避けて徐々に減らす?などしたほうが良いかもしれません。
・ハードヒット、ソフトヒット:照会だけで悪化する可能性
自身でスコアチェック「ソフトヒット」:スコアに影響なし。
第三者によるスコアチェック「ハードヒット」:スコアに悪影響
自動車ローン、住宅ローン、銀行やカード会社によるスコアチェック。クレジットカードの勧誘で安易に申し込んでしまうと、審査の合否に関わらずスコアが下がるらしいです。
・FICOを開発したフェア・アイザック社による支払い種別
●「リボルビング」…毎月最低金額のみの支払いができる。
●「オープン」…毎月請求金額の全額支払い義務がある。
●「インストールメント」…住宅や自動車ローンのように一定額を支払い続ける。
スコアを上げるために理想的なのは、これら3種類の支払い方法全てによる記録が10年以上あると良いとしています。
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アメリカでの短期間での重複発行否認(重複申し込み否認)のルール
クレカ会社によって色々と新規発行のルールがあるようで詳しくはこちらに・・・・日本に比べるとかなり厳しいです。
Chase 5/24 Rule
どうやら一番有名?なルールっぽいです。アメリカで最有力とも言えるクレジットカードの発行元であるChase(チェース銀行)では、新規発行の審査で過去24か月で5枚のクレカを作っていたら自動却下するというものらしいです。
Citibank 8/65/95 Rule
1週間に申請可能なカードは1枚、2か月間に申請可能なカードは2枚、ビジネスカードは3ヶ月の間に1枚しか申請不可
Bank of America 2/3/4 Rule
2ヶ月間で2枚、12ヶ月間で3枚、24ヶ月間で4枚まで
Bank of America 新ルール「3/12」「7/12」
過去12カ月の間に他社発行分も含め3枚クレジットカードを発行していたら、新規のクレジットカードを申し込んでも却下されるというもの。CD(定期預金)を開設している場合、上記の3枚の制限が7枚に引き上げらます。
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賃貸保証会社の審査
信販会社系の賃貸保証会社もそれなりにあります。クレヒスが入居審査に影響するケースがあるということです。
エース不動産のYoutubeチャンネルの信販系保証会社 や信用系、独立系などの 賃貸審査の特徴を解説!
加盟会員検索:各クレカ会社、大手信販会社は殆ど加盟
幅広い信用情報の共有有り
加盟 会員一覧:信用情報の共有有り
会員企業一覧:信用情報の共有が殆どないようです
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